最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


「みんな、いってらっしゃい」

母さんと瑠々が玄関まで見送りに来てくれた。

「いってきまーっす」

楓太は元気よく

「「行ってきます」」

俺と武は軽く手を振って

「今日はなるべく早く帰れるようにするから、待っててね」

父さんは母さんのおでこにキスを落とし、瑠々の頭を撫でて玄関を出る。
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