最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~

瑠々side



「さて、瑠々ちゃん。

今日は何して過ごそうか。瑠々ちゃんのしたいことしていいんだよ」

したいこと…、と、考えてはみるが何も思いつかない。

素直にそのことをノートに書くと、香織さんはう~んと考え込む。

「じゃあ、まずは、この辺を散歩してみるのはどうかな。

もし、一人で出掛けたくなった時に迷子になったら困るからね」

私は香織さんの言葉に頷き、出掛ける準備をする。

「もし、しんどくなったらすぐに言ってね」
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