最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


「え、あっ、ちょっとぉ」

無理やり話を切り上げると、席を立つ。


あの手の女性は苦手だ。

上目づかいで取り入ろうとしてきたかと思えば、少し気に入らないことがあるとすぐに他人を攻撃する。

表と裏の顔の差が凄すぎて理解できない。

…だけど、瑠々は違う。

どこでだったのかは覚えていないが、昔、一度だけ瑠々と会ったことがある。
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