最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~
楓太は、この中で一番アイドルとしてのプライドがある。
全ては応援してくれるファンの為、拾ってくれた事務所の為。
期待してくれるみんなの期待を裏切りたくない。
そして何より、人を楽しませたり感動を届けたりする仕事をするのが小さい頃からの夢だった。
最近ようやく人気が出てきて、認知度も上がったというのに、
自分以外のメンバーは、ことあるごとに不満を口にする。
それがとても嫌だった。
そんなことは、もっと努力してから言ってよ。