最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~
「俺も、楓太みたいに仕事を一番に考えるとかできない。
ファンとかそういうのより、大事なものがあるっていうか…」
「なーんだ。みんなもそう思ってたんじゃん。
じゃ、俺だけが悪者ってわけじゃないよね~」
準は、ここぞとばかりに僕を責める。
「俺たちなんか誘わずに、楓太だけアイドルになれば、俺たちはずっと仲良しでいられただろうね」
「準。そこまでにしときなって」
「言い過ぎだ」