最愛の義妹へ。 ~あの夏は、君の過去を知らない~


「こんな時でもお腹は減る…」

そんなことを思いながらフラフラと歩いていると、いつの間にか実家にたどり着いていた。

「母さんに何か作ってもらお」

玄関のドアを開けて、小さな声でただいまと呟く。

リビングに入ると、そこには最近家族に加わった瑠々しかいなかった。
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