最愛のプリンセス


まあ、早く家に帰ったとこで何もすることないんだけどね。





店を出て、夜の繁華街を歩く。



さすが繁華街なだけあって夜でも明るい。



看板だったり外灯だったり、いたる所の光が夜の街を照らす。



私は少しだけ歩き、自動販売機で水を1本買い、また再び歩き始めた。



夜の繁華街は毎日たくさんの人がいる。



もちろんガラの悪い人たちもいっぱいいる。



「変に絡まれたくないから、裏道行こ。」



1人のときに絡まれると面倒だからね。



こんな時間に女1人って自ら襲ってくださいって言ってるようなもんだし。



そう思って裏道に入り、歩いてると道の奥に何かを見つけた。



物?いや、物にしたら大きすぎるよね?



そう頭で考えてるうちに、どんどん距離は縮まっていく。



やっぱり物ではなさそう。ってことは、、人?



人、、、なの、かな?




気になり、近づいてみると、それはやっぱり人だった。



その人は道の端で座り込んで下を向いていた。



こういう時ってスルーした方がいいのかな?いやでも、ケガしてて動けないのかもしれないし、



考えるのはやめだ!困ってる人がいたら助けなきゃだよね!?うん、助けるのが当たり前だよね。



そう頭の中で自問自答し、1度声をかけてみることにした。



「あの、大丈夫ですか?」

?「.....」


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