#推しが幸せならOKです@10/15富士見L文庫から書籍化
「待って……ちょっと待って……」
「なに、どうしたの、やばいこと?」
みるみると表情を変える私に、友達はこの蒸し暑い中ぐいぐいと詰め寄ってくる。それほどまでに私の顔が逼迫したものになっていたのだろう。
私は友達に画面を見せながら"ある部分"を示して言う。
「まず、今年入ってすぐのツイート見て」
「うん」
「あと、去年のやつ何個か」
「うん」
友達の黒目がきちんと美聖のツイートを読み込んだのを確認してから、最新のツイートと2ヶ月前からのツイートを見せていく。
私は未だに訝しげな表情のまま美聖のツイートを見つめる友達の顔をのぞき込む。