#推しが幸せならOKです@10/15富士見L文庫から書籍化
が、彼は国民の予想を裏切り、審査員席にはいなかった。
そして、大晦日当日、デビューから毎年出場しているcoc9tailのパフォーマンス後に、客席で女神に祈りを捧げるように泣いている美聖がカメラに切り抜かれたのである。
《紅白審査員を断った国民の王子 柊 美聖は客席で号泣!?》
そんな記事が速攻で切り抜かれ、その中で《問答無用でcoc9tailの方に投票してしまうから》と審査員を断った美聖の裏事情を知ると、国民はもう、彼の健気さに虜になっていたのである。