#推しが幸せならOKです@10/15富士見L文庫から書籍化
それが面白くない女性たちもいるのは必然だ。自分に自信がある子達が集まっている芸能界なら一層のこと。
はぐらかされたことに気がついた翠は、「そっか」なんて笑いながら、コーヒーをテーブルの上に置いた。
それから翠は、「そういえば」となんでもない風を装った爆弾を、美聖に仕掛けた。
「ちなみに噂って本当なんですか? coc9tail解散するのってメンバーの誰かが結婚するからだって」
「──……え?」
「あれ、息吹ファンの柊さんの耳にももう入ってるのかと」
翠の爆弾に、片平は思わず顔を手で覆った。