好きとか愛とか
以前と違う二人になる
壱矢と関わることが、ここしばらく増えている。
あの一件でピリピリしているのかもしれないけれど、ちょっとどうなんだろうかと思う。
「明日から登下校一緒な?嫌とは言わせない」
その一言だけで強制的に決まってしまった。
確かに、確かにあの日は自分にとってとんでもない日だった。
今日の私がなかったかもしれない大事件だった。
あの男も捕まっていないし怖いと言えば怖いけれど、だからといって毎日登下校一緒というのはやりすぎじゃないだろうか。
壱矢の言い分としては、制服を見られて学校が知られているから、待ち伏せされるかもしれないとのこと。
心配しすぎである。
フィクションじゃあるまいし、そんなことをするメリットもあっち側には薄いのだから、ボディーガードのようなものは不要だ。
「これまで別々だったんですから、急にそんなことすると怪しまれますよ」
と正論をはいたのに、聞く耳を持ってくれなかった。
家族には同じ学校なんだからと説得したとかなんとか言っていたけれど、それだっていきすぎたら怪しく思われるに決まっている。
普通に今まで通りが一番日常に戻りやすい。
あの直後に中間試験が発表されて、自分なりに取り組んだ結果もなかなか上々だったし、その際は思い出しもしなかった。
なので、私の生活は何一つ変わっていないしブレてもいない。
強いてあげるなら、男の人への恐怖心がまだ残ってるくらいだろうか。
恭吾さんのこともまだ少し、抵抗がある。
でもそれだってそのうち慣れるだろうし、壱矢が登下校一緒に歩いてなんとかなるものでもないと思う。
私の側の問題なんだから。
あの一件でピリピリしているのかもしれないけれど、ちょっとどうなんだろうかと思う。
「明日から登下校一緒な?嫌とは言わせない」
その一言だけで強制的に決まってしまった。
確かに、確かにあの日は自分にとってとんでもない日だった。
今日の私がなかったかもしれない大事件だった。
あの男も捕まっていないし怖いと言えば怖いけれど、だからといって毎日登下校一緒というのはやりすぎじゃないだろうか。
壱矢の言い分としては、制服を見られて学校が知られているから、待ち伏せされるかもしれないとのこと。
心配しすぎである。
フィクションじゃあるまいし、そんなことをするメリットもあっち側には薄いのだから、ボディーガードのようなものは不要だ。
「これまで別々だったんですから、急にそんなことすると怪しまれますよ」
と正論をはいたのに、聞く耳を持ってくれなかった。
家族には同じ学校なんだからと説得したとかなんとか言っていたけれど、それだっていきすぎたら怪しく思われるに決まっている。
普通に今まで通りが一番日常に戻りやすい。
あの直後に中間試験が発表されて、自分なりに取り組んだ結果もなかなか上々だったし、その際は思い出しもしなかった。
なので、私の生活は何一つ変わっていないしブレてもいない。
強いてあげるなら、男の人への恐怖心がまだ残ってるくらいだろうか。
恭吾さんのこともまだ少し、抵抗がある。
でもそれだってそのうち慣れるだろうし、壱矢が登下校一緒に歩いてなんとかなるものでもないと思う。
私の側の問題なんだから。