大好きな先生と、月明かりが差し込む部屋で過ごした夜


「おいしい……」


 外見はギャルのくせに、人は見た目じゃないって痛感させられる。

 男子ならギャップ萌えしちゃうかも……


「まさか、わざとなの!?」


 私が叫んだ直後、玄関の扉が開いて優介が姿を見せた。


「どうした美優、なに一人で騒いでるんだ?」


 優介が目を細め、冷めた視線で姉の私を見つめてる……


「べつに、関係ないでしょ」


「まあ、どうでもいいけど」


 優介は制服姿のままで、食卓テーブルの椅子に座って私と向き合う。

 帰ってきたばかりの私も制服のまま、椅子に座って食事をすませていた。


「優介」


「どうした美優」


「沙也香と、つきあってないんだよね……」



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