大好きな先生と、月明かりが差し込む部屋で過ごした夜
思えば、私たちは誰よりも一緒にいる時間が長い男女で異性。
姉と弟であるけど、お互いを理解してる。
両親に黙って、付き合うことができるのかな?
などと妄想を膨らませてる時、優介が冷たく言い放ってきた。
「俺たち姉弟の関係だからさ、恋愛の好きとは違う次元だけどな」
「えっ……」
「周りから見たら、すごく仲のいい姉と弟に見えるらしいぜ」
「うん……」
「昔から一緒に行動してることが多かったし、変な目で見られてたかもよ」
「そうだね……」
「まあ、今まで通りの仲良し姉弟ってことで」
「……」
私は、その言葉を聞きながら口を閉ざし黙り込んだ。
「俺、美優を不機嫌にさせるようなこと言ったのか?」
「どうだろう……」