大好きな先生と、月明かりが差し込む部屋で過ごした夜
グイグイと言葉で押すと、先生は何でも了承してくれる。
でも、後で冷静に考えて反対されたり断られることも多いので善は急げだ。
女子高生がお風呂を借りると言ったら、高い確率で怒られる。
でも先生は、あまり気難しく考えない性格なので良かった。
先生は身なりも清潔でイケメンな男性。
私のお母さんと同じ歳なんて嘘みたいだけど、先生の見た目は若くてカッコイイ。
そんな先生とは十年以上の長い付き合いなので、性格も真面目なのは知っている。
奥さんとの間に子供はいないけど、幸せそうに生活していた。
でも私は、先生を困らせるのが好きかもしれない……
髪を束ねてタオルで包み、ブラウス姿で顔を出してリビングの様子を伺う。
長椅子に座る先生は、私に背を向けた状態で何かを見つめてる。
「先生、寝室はどこですか?」
「ん?あっちだけど」
背中を向けたまま、指先を寝室に向けている。
私はブラウス姿のまま忍び足で脱衣所を出て寝室へ向かう。
そして、部屋に入ると奥さんのパジャマを引き出しから出して勝手に着てしまった。
可愛らしいピンク色で、着心地も良い。
「先生、見てください!」
私は寝室を飛び出して、先生にパジャマ姿を披露する。
体をクルリと反転させて、してやったりの表情を見せた。
生乾きの長い黒髪もフワリと揺れて、フローラルの香りがリビングに広がる。
「はぁ……」
先生は私を見て、深い溜息を吐きながら頭を抱えていた。