大好きな先生と、月明かりが差し込む部屋で過ごした夜


「俺と沙也香、コンビニよってから学校に行くけど」


「私は別に、買うものないから」


「そっか、じゃあな」


「うん、遅刻しないでよ」


「おう」


 考え事をしながら歩いてたので、優介に話しかけられて驚いてしまった。

 私は笑顔で二人に手を振り、学校へ向かって歩き始める。


「お姉ちゃん、牛乳もって教室に届けるねぇ~」


 私の背中に向かって沙也加が大声で叫んでる。



 細身の体形なので、牛乳を飲んで成長しろと……



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