sweet sweet chocolate

仲井君はもう一度強くわたしに口付けて、頬を包んでいた手を頭に動かした。

彼が言ったわたしの細い髪は、指先に絡められ、そのままシーツへと落とされる。


保健室の香りは、独特だ。

でも今は、細く甘い香りが鼻先をくすぐる。


縮こまった心には、甘いお薬が1番効く。


彼が好みだと言ったもう少し肉付きのいい腕を思い浮かべながら、今はまだ細いその腕を、初めて彼の背中に回した。



その思ったよりも広い背中越しに、保健室の天井が、広がった。











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