俺のもの
暗い道を手を繋いで静かに歩く。
ただこうしているだけで嬉しすぎて。
伊藤ん家の前に着いてから俺は少しずつ伊藤の手を離した。
「じゃあな」
「ゥン…。これから、よろしくね。」
そう言って伊藤は笑った
可愛すぎるだろ…
離れたくない。
まだ…
伊藤と手を繋ぎたい。
やっと叶った夢だから。
俺はゆっくりと伊藤の方に手を伸ばして……
そっと抱き寄せた。
「えっ…?岡田…?」
「旭って呼んでよ」
何、俺。
ポジティブ過ぎ。
どぉしたんだ?