俺のもの



暗い道を手を繋いで静かに歩く。


ただこうしているだけで嬉しすぎて。



伊藤ん家の前に着いてから俺は少しずつ伊藤の手を離した。


「じゃあな」


「ゥン…。これから、よろしくね。」

そう言って伊藤は笑った



可愛すぎるだろ…

離れたくない。
まだ…

伊藤と手を繋ぎたい。


やっと叶った夢だから。



俺はゆっくりと伊藤の方に手を伸ばして……


そっと抱き寄せた。

「えっ…?岡田…?」

「旭って呼んでよ」


何、俺。
ポジティブ過ぎ。

どぉしたんだ?
< 25 / 41 >

この作品をシェア

pagetop