俺のもの



ギュッと腕に力を込めてから、そっと離した。



そして………

柔らかなキス


温かい感触。

優しい…伊藤を表現する感触。


周りの目なんてどうでもいい。

今は俺達だけなんだ。



唇を離しゆっくりと伊藤を見つめた。

伊藤は戸惑ったように俺を見つめる。


見つめられている目があまりにも純粋で…


思わず逸らしてしまう。


こんな沈黙でも嬉しいと思う俺って…

沈黙を破ったのは伊藤。
「じゃあ…ね」
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