俺のもの
「か、彼女?」
俺はとぼけて奏に聞く。
なんでこいつが??
「だってねぇ。今お兄ちゃんの部屋に来てるょお‐。可愛いねっ」
‐は?‐
誰だ…?
それは…伊藤じゃ、ない
だって伊藤はさっき…
俺は考えるのをやめて部屋へ駆け込んだ。
がちゃ!
俺の部屋にはお母さんと………
「あ…いら?!」
制服姿の藍羅がいた。
な、なんで藍羅がうちに?!
頭にはてなを浮かべている俺にお母さんが話しかけてきた。
「お帰り。旭、可愛い彼女さんいたのねぇ!」
お母さんはちらっと藍羅を見てから言った。
そんなお母さんに続いて藍羅も喋りかけてくる。