俺のもの
「伊藤サン…。ゴメンね」
「うん。全然良いよ、聡君。。」
さ、聡君−?!
俺はア然としていた。
いや、だって…
俺以外の奴を名前で?!
しかも葛木?!
俺の思考回路は上手く回らなくなっていた。
「じゃ、旭。伊藤サン借りてくな♪」
『うん!』
なーんて言えるか!!
当然反対。
けどしようにも出来ない。
だって…
伊藤自らが………
そう考えただけで痛くなる胸。
速くなる鼓動。
伊藤はまだ…
葛木の事を?