おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
アルバイト帰りにハァハァと荒い息を吐き出して体を触ってこようとする男の人達に断りを入れてから捩じ伏せてきました。
時には毎日毎日鬼ごっこをしているのか、後をついてくる男の人も邪魔なので退けました。

時は金なり。

王子ごと引き摺りながらアルバイト先へと向かいます。

しかし、何故私はこんな格好をしているのでしょう。
知らない間にドレスに着替えたようです。
荒々しい王子様に引き止められて初めて、自分の窮屈な格好に気付きました。

人生初めてのドレスですが、良い思い出にはなりそうもありません。
というより、コイツはいつまで私を追いかけてくるのでしょう。

正直言って、かなり邪魔です。


「おい、どういうことだ!僕が待てと言っているっ」

「‥‥」

「聞いているのかッ!」

「何がでしょう?」

「お前は僕が好きなんだろう!?そんなにアッサリ‥」


シナリオを補正しているのでしょうか。
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