おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
目を開けると豪華絢爛、見覚えのないお城のような場所。
まるで舞踏会のような景色が突然現れました。

これは夢でしょうか‥?

可哀想な女の子は何処にも見当りません。
そして私に助けを求めた男の子もいません。

よく分からずに首を傾げていると、目の前に王子様のコスプレをした男と、ハムスターに似ている小さくて可愛らしい女の子が寄り添って、此方に向かって暴言を吐いていました。


「下劣な女め!」

「‥?」

「見損なったぞ!おい、聞いているのか」


気の所為かと思いましたが、どうやら私に語り掛けているような気がします。
違うだろうとは思いつつ、私は問いかけました。


「もしかして私に言っているのですか?」

「当たり前だろう!!」

「‥?」

「やはり、お前のような奴とは結婚出来ない」


私は再び首を傾げました。
初対面にも関わらず、暴言を吐き出したコスプレしている男は初対面の私に対して"結婚出来ない"と言ったのです。




当たり前の話です。
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