おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
『キャンディ!』
「いらっしゃい」
『会いに来たよ』
『いつもの頂戴』
「ふふ、わかりました」
私はいつものように砂糖菓子を取り出しました。
この子達にお菓子を渡すのは毎日の習慣になっています。
嬉しそうに砂糖菓子を持って消えていくなか、緑色の目をした男の子が私の元に残りました。
『‥‥今日のキャンディは元気がないね』
「そう、ですね‥そうかもしれません」
私は緑色の男の子の横に腰掛けてから頭を撫でます。
いつも私を心配してくれる可愛い男の子です。
そんな心優しい精霊を"マカロン"と呼んでいました。
『キャンディの願いって何?どうすれば元気になるの?』
願いと言われて私は諦めたように笑みを浮かべました。
とてもマカロンに言えるような願いではなかったからです。
私の願いは口に出してはいけないようなものばかりでした。
『僕だけに教えてほしいな』
「私は‥‥」
『うん』
「自由が、欲しい‥」
『‥‥自由?キャンディは自由がないの?』
「どうでしょう‥‥もう分かりません」
『‥‥』
私が目を伏せていると、いつの間にか目の前に緑色のキラキラした宝石のような瞳がありました。
私が驚いていると、冷たい額と私の額が重なります。
「いらっしゃい」
『会いに来たよ』
『いつもの頂戴』
「ふふ、わかりました」
私はいつものように砂糖菓子を取り出しました。
この子達にお菓子を渡すのは毎日の習慣になっています。
嬉しそうに砂糖菓子を持って消えていくなか、緑色の目をした男の子が私の元に残りました。
『‥‥今日のキャンディは元気がないね』
「そう、ですね‥そうかもしれません」
私は緑色の男の子の横に腰掛けてから頭を撫でます。
いつも私を心配してくれる可愛い男の子です。
そんな心優しい精霊を"マカロン"と呼んでいました。
『キャンディの願いって何?どうすれば元気になるの?』
願いと言われて私は諦めたように笑みを浮かべました。
とてもマカロンに言えるような願いではなかったからです。
私の願いは口に出してはいけないようなものばかりでした。
『僕だけに教えてほしいな』
「私は‥‥」
『うん』
「自由が、欲しい‥」
『‥‥自由?キャンディは自由がないの?』
「どうでしょう‥‥もう分かりません」
『‥‥』
私が目を伏せていると、いつの間にか目の前に緑色のキラキラした宝石のような瞳がありました。
私が驚いていると、冷たい額と私の額が重なります。