おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
それに現実的に考えて"マドレーヌ"と結婚できるとは思えないのですが、それは教えてあげた方がいいでしょうか。

暫く考えた結果、これはきっと演劇の練習なのだと思うことにしました。

でなければ辻褄が合いません。


「ーーお前に婚約破棄を申し込む!!」


台本がないので話の流れはイマイチ分かりませんが、どうやら荒々しい王子様は私が答えるのを待っています。
どうやら婚約破棄を申し込まれたので、返事をしてあげた方が良いようです。

勿論、答えは決まっています。


「私は構いません」


私がそう答えると、騒がしかった周囲は静まり返りました。



「!?」

「は‥‥?」



「だから、婚約破棄致しましょう」





「な、何を言っているんだ‥!?」


好きな人と結ばれるのは良いことです。
ここは私が2人の幸せを応援してあげれば全て丸く収まります。

それなのに荒々しい王子様は自分の思い通りになったはずなのに、何故か私の答えに驚いているのか目を見開いています。

台本とは違う台詞だったのでしょうか?

正直言って意味が分からない事が続き過ぎて、意味が分かりません。
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