【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
数日後。
「グルさん」
「エルモお疲れさま」
アルベルトをまいたバイトの帰りにグルは「兄貴が、エルモにもフェリチタの花を見せたいんだって」と言った。
(花が満開に近いと、このまえグルちゃんが言っていたわ)
ちょうど明日はバイトが休みだから、みんなでフェリチタの木の下で、お花見をすることにした。
「お花見のとき、なにが食べたい?」
「んー、俺は卵サンドと、カツサンドが食べたいかな?」
「卵サンドとカツサンドか……いいね。お野菜とお肉が欲しいから八百屋とお肉屋によろう」
となり。向かっている。
街の商店街に近付くと、お肉屋さんから揚げたてのコロッケの香りがしてきた。
(んー、なんとも食欲をそそる匂い)
「いらっしゃい、なんにする?」
「えーっと、カツ用の豚肉三枚と、メンチコロッケ二つとコロッケ五つください」
「まいど!」
隣のグルは、買う量にすこし驚いているみたいだけど、食いしん坊な二人には足りないと思う。
となりで、揚げたてのコロッケを取りだして、
「グルさん、この、コロッケ揚げたてだよ。もらったパンに挟んで食べる? それともそのまま? 食べながら帰ろう」
「おう!」
揚げたてのコロッケを食べながら帰る、その帰り道。
「そうだ、エルモ」
「なに?」
花見の当日はその場で調理ができるように、簡易キッチンとキッチン具を"アイテムボックス"にいれて、持っていくとグルが言ったので。
家に帰ったらスープの下ごしらえと、カツの下準備をして、氷の魔石を使った冷やし庫にしまおう。
「揚げたてのカツ、楽しみだ」
「うん、楽しみだね。そうだ、鶏肉もすこし残っていたから、明日もっていって唐揚げも揚げる?」
「唐揚げ? 食べたい!」
「わかった。帰ったら、下味つけておくね」
生姜とニンニク、調味料で味付けてっと。
明日の花見をしながら、その場でカツと唐揚げを揚げて、そのまま食べてもいいし、パンにも挟んで食べる――なんて贅沢だ。
「グルさん」
「エルモお疲れさま」
アルベルトをまいたバイトの帰りにグルは「兄貴が、エルモにもフェリチタの花を見せたいんだって」と言った。
(花が満開に近いと、このまえグルちゃんが言っていたわ)
ちょうど明日はバイトが休みだから、みんなでフェリチタの木の下で、お花見をすることにした。
「お花見のとき、なにが食べたい?」
「んー、俺は卵サンドと、カツサンドが食べたいかな?」
「卵サンドとカツサンドか……いいね。お野菜とお肉が欲しいから八百屋とお肉屋によろう」
となり。向かっている。
街の商店街に近付くと、お肉屋さんから揚げたてのコロッケの香りがしてきた。
(んー、なんとも食欲をそそる匂い)
「いらっしゃい、なんにする?」
「えーっと、カツ用の豚肉三枚と、メンチコロッケ二つとコロッケ五つください」
「まいど!」
隣のグルは、買う量にすこし驚いているみたいだけど、食いしん坊な二人には足りないと思う。
となりで、揚げたてのコロッケを取りだして、
「グルさん、この、コロッケ揚げたてだよ。もらったパンに挟んで食べる? それともそのまま? 食べながら帰ろう」
「おう!」
揚げたてのコロッケを食べながら帰る、その帰り道。
「そうだ、エルモ」
「なに?」
花見の当日はその場で調理ができるように、簡易キッチンとキッチン具を"アイテムボックス"にいれて、持っていくとグルが言ったので。
家に帰ったらスープの下ごしらえと、カツの下準備をして、氷の魔石を使った冷やし庫にしまおう。
「揚げたてのカツ、楽しみだ」
「うん、楽しみだね。そうだ、鶏肉もすこし残っていたから、明日もっていって唐揚げも揚げる?」
「唐揚げ? 食べたい!」
「わかった。帰ったら、下味つけておくね」
生姜とニンニク、調味料で味付けてっと。
明日の花見をしながら、その場でカツと唐揚げを揚げて、そのまま食べてもいいし、パンにも挟んで食べる――なんて贅沢だ。