【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
「おや、次に進みましたか……これは、まずいですね」
宴中の村。シルワは夕方ごろから"精霊の森"に、誰かが入り込んだことに気付いていた――それはグルとグレも同じだった。
日も暮れて、満月の明かりで精霊獣となったグルは。変化の魔法で黒髪とエメラルド色の瞳になった、エルモを守るように寄りよりそった。
シルワのそばにいるグレは。
「どうする、シルワ様? オレが森に入ったヤツを追っ払ってくるか?」
「そんな危ないことグレはしなくていいです。いまから緑魔法をつかい、森の木々を移動させて村全体をかくします」
と言い。シルワは魔法をつかい、村を森の木々て隠した。