【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
あんなにプレイしたのに、どうして肝心なことを思い出せないの?
焦りだけがつのる。
「グルさん!」
「おい、待てエルモ!」
グルに行こうつめより、焦るエルモに落ち着いてとシルワが話しかけた。
「エルモちゃん、大丈夫ですよ。グレは「熱病」となる元の毒草を消しに向かったのです」
「え、グレちゃんが……あの、毒草を消せるの?」
「はい、光の力を持つグレにしかできないことです。それより――エルモちゃんが大精霊しか知らないことを知っているのか、聞きたいですが――後にしますね」
毒草はーー大精霊しか知らないこと?
――ゲームではそんな説明がなかった。でも、詳しく知っているシルワ様がいてよかったと、胸を撫でおろした。
だけど。
「グルさん……それと、これは違うわ。私の友を、たくさんの人を傷付けたリリアさんに優しいグレちゃんがまた傷付けられたくない。グルさん、グレちゃんを迎えにいこう!」
グルの胸にしがみつき伝える。
「また、兄貴が傷付くのか……それは嫌だ、俺は兄貴には傷付いてほしくない。シルワ様ごめん……俺行ってくる。エルモ背中に乗って!」
グルはエルモを背中に乗せた。
行こうとしたエルモたちのところに、チタが飛んでくる。
「黒ちゃん、エルモちゃん……白ちゃんをよろしく……」
小さな手を握りしめるチタに。
「わかった、チタ、おとなしく待っていろ!」
「チタちゃん、待っていてね」
いく気満々の二人にシルワはため息をつき。
「まったく仕方ありませんね……グル、フェリチタの花を持っていきなさい。なにか役に立ちますから」
「フェリチタの花……助かります。シルワ様、ありがとう!」
「「グル、エルモちゃん気を付けろよ!」」
みんなの声援を受けてグレを迎えに向かった。
焦りだけがつのる。
「グルさん!」
「おい、待てエルモ!」
グルに行こうつめより、焦るエルモに落ち着いてとシルワが話しかけた。
「エルモちゃん、大丈夫ですよ。グレは「熱病」となる元の毒草を消しに向かったのです」
「え、グレちゃんが……あの、毒草を消せるの?」
「はい、光の力を持つグレにしかできないことです。それより――エルモちゃんが大精霊しか知らないことを知っているのか、聞きたいですが――後にしますね」
毒草はーー大精霊しか知らないこと?
――ゲームではそんな説明がなかった。でも、詳しく知っているシルワ様がいてよかったと、胸を撫でおろした。
だけど。
「グルさん……それと、これは違うわ。私の友を、たくさんの人を傷付けたリリアさんに優しいグレちゃんがまた傷付けられたくない。グルさん、グレちゃんを迎えにいこう!」
グルの胸にしがみつき伝える。
「また、兄貴が傷付くのか……それは嫌だ、俺は兄貴には傷付いてほしくない。シルワ様ごめん……俺行ってくる。エルモ背中に乗って!」
グルはエルモを背中に乗せた。
行こうとしたエルモたちのところに、チタが飛んでくる。
「黒ちゃん、エルモちゃん……白ちゃんをよろしく……」
小さな手を握りしめるチタに。
「わかった、チタ、おとなしく待っていろ!」
「チタちゃん、待っていてね」
いく気満々の二人にシルワはため息をつき。
「まったく仕方ありませんね……グル、フェリチタの花を持っていきなさい。なにか役に立ちますから」
「フェリチタの花……助かります。シルワ様、ありがとう!」
「「グル、エルモちゃん気を付けろよ!」」
みんなの声援を受けてグレを迎えに向かった。