【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
四十八
日が暮れて暗闇の中――グレを連れ戻そうと、グルは暗闇の森をエルモを乗せて駆け抜ける。
すぐ前方に馬で移動中のアルベルトと、グレをみつけた。
「いたっ! エルモ、しっかり捕まって!」
そういうとグルはいきなり彼らの前に飛びでて、アルベルトたちが乗る馬の行く手を遮った。
「なっ!」
とつじょ薄暗がりの中にあらわれた大きな獣に驚き、アルベルトは手綱をひいた。
馬が急停止する。それを見たグルは驚くアルベルトには目もくれず、後ろに乗るグレを呼んだ。
「兄貴、そいつから離れろ! 一緒にいくな!」
「え、グル? おい、なんで着いてきた? ちょっと、エルモちゃんまで一緒じゃないか!」
グルの背に乗るエルモをみてグレは声をあげると、同時にアルベルトが悲鳴をあげた。
「ヒィイイ!……こんな往来に魔物だ! うわっ魔物がでたぁ? ……た、た、頼む、殺さないでくれぇ……グエッ」
すぐ前方に馬で移動中のアルベルトと、グレをみつけた。
「いたっ! エルモ、しっかり捕まって!」
そういうとグルはいきなり彼らの前に飛びでて、アルベルトたちが乗る馬の行く手を遮った。
「なっ!」
とつじょ薄暗がりの中にあらわれた大きな獣に驚き、アルベルトは手綱をひいた。
馬が急停止する。それを見たグルは驚くアルベルトには目もくれず、後ろに乗るグレを呼んだ。
「兄貴、そいつから離れろ! 一緒にいくな!」
「え、グル? おい、なんで着いてきた? ちょっと、エルモちゃんまで一緒じゃないか!」
グルの背に乗るエルモをみてグレは声をあげると、同時にアルベルトが悲鳴をあげた。
「ヒィイイ!……こんな往来に魔物だ! うわっ魔物がでたぁ? ……た、た、頼む、殺さないでくれぇ……グエッ」