【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
四十九
国境を越えて近くの森の中で、もふもふのグルに抱きついて寝ていた。
朝方、グルがモゾモゾ動きエルモは目が覚めた。
「……ん? どこかいくのグルさん?」
声をかけて、振り向いたのはもふもふの姿が元に戻った。そのグルは目を覚ましたエルモに苦笑いした。
「……あ、起こしたか、ごめん。二人が起きる前に、朝飯でも作ろうかなって思って」
「朝食ですか? なら、私もお手伝いします」
グルは近くに可愛コンロを置くとアイテムバッグをひらき、出発前にみんなからもらった食べ物と唐揚げとカツを取りだした。
「果物は食べやすく切って、唐揚げと、カツはフライパンで温めればいいかな?」
「いいかも。パンがあれば温めたカツと唐揚げを挟んで、サンドイッチにするのもありです」
「カツと唐揚げのサンドイッチか、そ、それはいいな……」
「…………?」
夜明けともにグルは精霊獣の姿から、いつもの黒髪とグリーンの瞳に戻っている。そしてエルモは彼の魔法で、いまは同じ髪と瞳の色に変身中だ。
「うーん。エルモが俺とお揃いで嬉しいけど……そのいつもとは違う瞳で見られると、変な感じで、なんでか照れる」
「グルさんもですか? えへへ、私もです」
朝方、グルがモゾモゾ動きエルモは目が覚めた。
「……ん? どこかいくのグルさん?」
声をかけて、振り向いたのはもふもふの姿が元に戻った。そのグルは目を覚ましたエルモに苦笑いした。
「……あ、起こしたか、ごめん。二人が起きる前に、朝飯でも作ろうかなって思って」
「朝食ですか? なら、私もお手伝いします」
グルは近くに可愛コンロを置くとアイテムバッグをひらき、出発前にみんなからもらった食べ物と唐揚げとカツを取りだした。
「果物は食べやすく切って、唐揚げと、カツはフライパンで温めればいいかな?」
「いいかも。パンがあれば温めたカツと唐揚げを挟んで、サンドイッチにするのもありです」
「カツと唐揚げのサンドイッチか、そ、それはいいな……」
「…………?」
夜明けともにグルは精霊獣の姿から、いつもの黒髪とグリーンの瞳に戻っている。そしてエルモは彼の魔法で、いまは同じ髪と瞳の色に変身中だ。
「うーん。エルモが俺とお揃いで嬉しいけど……そのいつもとは違う瞳で見られると、変な感じで、なんでか照れる」
「グルさんもですか? えへへ、私もです」