【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
五
もらった家の中は。カーテンのない大きな窓、その窓がわには部屋の半分を埋めつくすクイーンサイズのベッド、食事がとれる二人掛けの食卓に、タイル張りの小さなキッチンがあった。
奥の書斎には本が山積み、トイレ、お風呂と一人で住むには十分な広さだ。
「前の住人はよほど、お化けが怖くて家具を置いて出ていってしまったのね。フフ、お化けか……あってみたい」
家の中を一通り見てワンピースの袖をまくり、
「まずはじめに、お布団から干しましょう!」
窓を全開にして窓枠に布団をだした。
外で拾って来た長い棒にハンカチをくくり付けて、上から埃を落として床を拭こうと、水道の蛇口を捻ったけど水がでない。
もしかして――元栓がしまっているのかと家の周りを探してみたけどなく、井戸も見つからなかった。
「水がないのは困った、どうする?」
奥の書斎には本が山積み、トイレ、お風呂と一人で住むには十分な広さだ。
「前の住人はよほど、お化けが怖くて家具を置いて出ていってしまったのね。フフ、お化けか……あってみたい」
家の中を一通り見てワンピースの袖をまくり、
「まずはじめに、お布団から干しましょう!」
窓を全開にして窓枠に布団をだした。
外で拾って来た長い棒にハンカチをくくり付けて、上から埃を落として床を拭こうと、水道の蛇口を捻ったけど水がでない。
もしかして――元栓がしまっているのかと家の周りを探してみたけどなく、井戸も見つからなかった。
「水がないのは困った、どうする?」