【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)
隣街のパン屋さんは朝から大反響。食パンに惣菜パンなどあらゆるパンが売れていく。
「エルモちゃんレジお願い」
「はーい!」
お昼時は特にサンドイッチと惣菜パンが売れていく。
パン屋のおじさんとおばさんは奥でひっきりなしにパンに卵や野菜を挟み、お店のドアベルもひっきりなしに鳴った。
"カランコロン"
「いらっしゃいませ」
「おお、なんだ? カイとミサは新しいバイトを雇ったのか?」
「そうだよ、いい子だろ」
私は頭を下げて。
「はい。今日からここで働かせていただきます」
「ふーん、お嬢ちゃんの歳は何歳だ?」
「歳ですか? 十八です」
「十八か……若いね、俺が後十歳若けりゃなぁ」
「ハハハッ、無理、無理、ゲンさんには無理だって!」
パン屋の常連さんは良い人ばかりで、この街のお菓子屋に美味しいケーキ屋の情報を教えてくれた。
初日はレジ打ちの間違えもなくパンも売り切れて、今日のバイトは無事終わった。
「エルモちゃんおつかれさま。この焼きすぎ、見た目が悪くて、売り物にならなかったパンなんだけど食べる?」
「え、いいんですか? お昼にいただいたパンすごくおいしかったので、嬉しいです」
「あら、うれしいね。旦那と二人じゃ、食べきれないから持っていって」
そう言われて、おばちゃんから袋を受け取ると、なかにはたくさんのパンが入っていた。
「こんなにいいんですか? ありがとうございます。いただきます!」
エルモがパンを受け取り喜ぶ姿を見て、うんうんと、おじさんとおばさんは微笑んだ。
「お先に失礼します。おつかれさまでした」
「ああ、おつかれさま」
「エルモちゃんお疲れ様。明日もよろしくね」
「はーい!」
「エルモちゃんレジお願い」
「はーい!」
お昼時は特にサンドイッチと惣菜パンが売れていく。
パン屋のおじさんとおばさんは奥でひっきりなしにパンに卵や野菜を挟み、お店のドアベルもひっきりなしに鳴った。
"カランコロン"
「いらっしゃいませ」
「おお、なんだ? カイとミサは新しいバイトを雇ったのか?」
「そうだよ、いい子だろ」
私は頭を下げて。
「はい。今日からここで働かせていただきます」
「ふーん、お嬢ちゃんの歳は何歳だ?」
「歳ですか? 十八です」
「十八か……若いね、俺が後十歳若けりゃなぁ」
「ハハハッ、無理、無理、ゲンさんには無理だって!」
パン屋の常連さんは良い人ばかりで、この街のお菓子屋に美味しいケーキ屋の情報を教えてくれた。
初日はレジ打ちの間違えもなくパンも売り切れて、今日のバイトは無事終わった。
「エルモちゃんおつかれさま。この焼きすぎ、見た目が悪くて、売り物にならなかったパンなんだけど食べる?」
「え、いいんですか? お昼にいただいたパンすごくおいしかったので、嬉しいです」
「あら、うれしいね。旦那と二人じゃ、食べきれないから持っていって」
そう言われて、おばちゃんから袋を受け取ると、なかにはたくさんのパンが入っていた。
「こんなにいいんですか? ありがとうございます。いただきます!」
エルモがパンを受け取り喜ぶ姿を見て、うんうんと、おじさんとおばさんは微笑んだ。
「お先に失礼します。おつかれさまでした」
「ああ、おつかれさま」
「エルモちゃんお疲れ様。明日もよろしくね」
「はーい!」