【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)

十七

 早朝、朝食をつくりまだ寝ている二人に「バイトに行く」と声をかけた。

「グルさん、朝食はデーブルの上に出来ていますからね」

「んーっ、わかった。行ってらっしゃい」

 まだ眠いのかベッドの中で手だけを振る、いつも早起きだけど今日は珍しくお寝坊なグルと、ベッドのど真ん中でへそ天で眠るグレ。

 二人とも、寝るの遅かったのかな? 

 昨夜、私はグレの肉球を額に感じ後に眠くなり、その夜は嫌な夢も見ずぐっすり眠れた。

 アレはもしかして、グレの"よく眠れる"おまじないだったのかも。
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