給料0円のお花屋さん
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「こんにちは」
扉を開けた先に待っているのは、花束を抱えた春日さん。まるで別世界の住人のような、触れたら壊れてしまいそうな春日さんは今日も花束を作っていた。
「いらっしゃいませ。今日は何をお求めですか?」
「今日は、友達の誕生日プレゼントに花をあげようと思って」
いつも通り春日さんは質問を始めた。
「どんな人ですか?イメージとか」
やはり、その言葉には何の感情もなかった。
「優しくて、可愛くて、ピンクと黄色が好きです」
返事もせずに春日さんは着々と花束を作り始めた。
「葵さんにとってどんな人ですか」
そうだ。前自己紹介したから名前知ってるんだ。
「幼馴染で大切な親友です。」
何かひらめいたのか、急に私と目を合わせて食い入るように言った。
「その人の誕生日は?」
「9月17日です。」
すると、再び花を触り始めた。今度は嬉しそうに花を取り出していた。
「仲がいいんですね」
手は止めないが、しっかりと私の目を見て話してきた。
「はい!」
私が友達の話をしてる間にもう出来上がっていた。
「説明しますね。まず、このピンクの花がミセバヤ。花言葉は『大切な』9月17日の誕生花です。つぎは、赤っぽい花。これはゼラニウム。花言葉は『真の友情』それで、薄いピンクの花が睡蓮。花言葉は『信頼』最後は色味を考えて入れた黄色い花クラスペディア。花言葉は『永遠の幸福』です」
いつも種類が多くても綺麗に色がまとまるのは、色味を考えたうえで合う花たちを合わせてるからなんだ。
でも、多くある花の中から花言葉が合うものかつ色も好みも合うものを選ぶって相当凄いことなんじゃ。なのにお代はいらないって何でだろう。
「どうですか?」
「とっても綺麗です。」
春日さんはまたまた笑顔でお代はいらないと言う。だけど今回は友達の誕生日だから、自分で払いたい。
「ありがとうございます」
私はそう言って花束をもらってこっそり今の春日さんから死角の所に5000円を置いて逃げるように帰った。
「よし。お金渡せた」
次の日私は、その友達に花束を渡した。
「ありがとう!凄い綺麗だ。私の好きな色いっぱいだ!」
私は昨日春日さんに聞いたことをその友達に説明した。
「ロマンチックだね。その春日っていう人もすごいね。春日さんにもありがとうって、伝えておいて」
喜んでもらえてよかった。春日さん、5000円ちゃんと気づいてくれたかな。
「ていうか、その春日さんのこと好きなの?葵。」
「そんなわけないじゃん。美穂も見たらわかるでしょ、私は春日さんの花が好きなの」
友達は、花を撫でながらふーん。といった。
「まず私、付き合ったことも人好きになったこともないよ?好きとかよくわかんないよ。」
花のために行ってるんだから。
扉を開けた先に待っているのは、花束を抱えた春日さん。まるで別世界の住人のような、触れたら壊れてしまいそうな春日さんは今日も花束を作っていた。
「いらっしゃいませ。今日は何をお求めですか?」
「今日は、友達の誕生日プレゼントに花をあげようと思って」
いつも通り春日さんは質問を始めた。
「どんな人ですか?イメージとか」
やはり、その言葉には何の感情もなかった。
「優しくて、可愛くて、ピンクと黄色が好きです」
返事もせずに春日さんは着々と花束を作り始めた。
「葵さんにとってどんな人ですか」
そうだ。前自己紹介したから名前知ってるんだ。
「幼馴染で大切な親友です。」
何かひらめいたのか、急に私と目を合わせて食い入るように言った。
「その人の誕生日は?」
「9月17日です。」
すると、再び花を触り始めた。今度は嬉しそうに花を取り出していた。
「仲がいいんですね」
手は止めないが、しっかりと私の目を見て話してきた。
「はい!」
私が友達の話をしてる間にもう出来上がっていた。
「説明しますね。まず、このピンクの花がミセバヤ。花言葉は『大切な』9月17日の誕生花です。つぎは、赤っぽい花。これはゼラニウム。花言葉は『真の友情』それで、薄いピンクの花が睡蓮。花言葉は『信頼』最後は色味を考えて入れた黄色い花クラスペディア。花言葉は『永遠の幸福』です」
いつも種類が多くても綺麗に色がまとまるのは、色味を考えたうえで合う花たちを合わせてるからなんだ。
でも、多くある花の中から花言葉が合うものかつ色も好みも合うものを選ぶって相当凄いことなんじゃ。なのにお代はいらないって何でだろう。
「どうですか?」
「とっても綺麗です。」
春日さんはまたまた笑顔でお代はいらないと言う。だけど今回は友達の誕生日だから、自分で払いたい。
「ありがとうございます」
私はそう言って花束をもらってこっそり今の春日さんから死角の所に5000円を置いて逃げるように帰った。
「よし。お金渡せた」
次の日私は、その友達に花束を渡した。
「ありがとう!凄い綺麗だ。私の好きな色いっぱいだ!」
私は昨日春日さんに聞いたことをその友達に説明した。
「ロマンチックだね。その春日っていう人もすごいね。春日さんにもありがとうって、伝えておいて」
喜んでもらえてよかった。春日さん、5000円ちゃんと気づいてくれたかな。
「ていうか、その春日さんのこと好きなの?葵。」
「そんなわけないじゃん。美穂も見たらわかるでしょ、私は春日さんの花が好きなの」
友達は、花を撫でながらふーん。といった。
「まず私、付き合ったことも人好きになったこともないよ?好きとかよくわかんないよ。」
花のために行ってるんだから。