待てない柑士にひよりあり ~年上御曹司は大人げなくも独占欲が止められない~
2章:お見合いと再会
次の日は土曜で、朝から私の鞄の中でスマホが震えた。
じくじくと痛む二日酔いの頭でなんとなく手に取ってみると、メッセージが来ている。
【壮一:ごめん、もうプライベートで連絡はしないで。誤解されたら困るから】
壮一からのメッセージ。
ただ、それだけ。
それを見ると、ガツンと頭を殴られた気になる。
私は、それに何も返すこともできなくて、ただ手のひらのスマホに映る文字だけを見つめていた。
そうしているとスマホが突然鳴り出す。
電話は旭兄さんからだった。
とにかく来てほしいと突然実家に呼ばれ、行ってみると縁談話を聞かされたのだ。