待てない柑士にひよりあり ~年上御曹司は大人げなくも独占欲が止められない~
「んっ……。ちょっ……、か、柑士さん?」
そのうち、手が背中を直接撫でる。
自分で自分が支えきれなくなって、柑士さんに抱き着いた私を彼は強く抱きしめた。
「ここでこんなことすると、仕事するたびに思いだしそうだな」
「っ……や! じゃ、じゃあやめてくださいっ……」
「ひよりが俺を思い出す場所も増やしたいんだ」
気付いたら、出勤まで肌を重ねていた。