待てない柑士にひよりあり ~年上御曹司は大人げなくも独占欲が止められない~

 私が言うと柑士さんはすぐに私にキスをして、そのまま流れるようにソファに押し倒した。

「きゃっ! ……んっ」

 そのまままた交わされるキス。
 驚いて柑士さんを見上げると、柑士さんは熱っぽい瞳で私を捉えていた。

「こ、ここで?」
「もう一秒も待てない」

 そう言って、止める間もなく唇が首筋に埋まる。


 この人は、12歳も年上でいつも大人だけど。
 独占欲が強くて、少し強引で――。

 そういうわがままなところもひっくるめて、
 私はこの人の全部を愛してるって思えてるんだ。
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