怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
「そんなこと言わないでよ。久米さんにはいつまでも若々しくいてもらいたいの。私が結婚するときには式や披露宴にも来てほしいし、子どもが産まれたらそれこそ頼りたいわ。老け込むには早すぎるわよ」
あれやこれやと想像しながらウキウキとした調子で喋れば、久米さんが両手で口元を覆ってビックリしたような表情になった。
「冬璃さん、ご結婚が決まったのですか?」
誤解を招く言い方をしてしまったと気づき、苦笑いの笑みと共にブンブンと首を横に振って、そうではないのだと伝える。
「それは全然まだだから!」
実は私には意中の男性がいて、それは久米さんにも話してある。
半年前に食に関するセミナーで知り合った、スポーツ全般のメディカルトレーナーをしている野島 憲一朗さんだ。
彼の人となりを知るうちに、次第に恋心を抱くようになった。といっても私の片思いなのだけれど。
憲一朗さんは実業家の人たちの中では有名で、時折コメンテーターとしてテレビにも出演しているので、とにかく毎日スケジュールがタイトだ。
だけど彼はとてもマメな人で、仕事がらみでもプライベートな内容でも私にメールを送ってくれる。
気になるレストランがあるので一緒に行きませんかと誘われて、何度か食事をしたこともある。
私から告白しようかな……それとも彼から付き合おうと言ってくれるかな? と、考えるだけで顔が緩んで仕方ない。
私も社長業なので日々忙しいけれど、生き生きと過ごせているのは彼のおかげだと思っている。
あれやこれやと想像しながらウキウキとした調子で喋れば、久米さんが両手で口元を覆ってビックリしたような表情になった。
「冬璃さん、ご結婚が決まったのですか?」
誤解を招く言い方をしてしまったと気づき、苦笑いの笑みと共にブンブンと首を横に振って、そうではないのだと伝える。
「それは全然まだだから!」
実は私には意中の男性がいて、それは久米さんにも話してある。
半年前に食に関するセミナーで知り合った、スポーツ全般のメディカルトレーナーをしている野島 憲一朗さんだ。
彼の人となりを知るうちに、次第に恋心を抱くようになった。といっても私の片思いなのだけれど。
憲一朗さんは実業家の人たちの中では有名で、時折コメンテーターとしてテレビにも出演しているので、とにかく毎日スケジュールがタイトだ。
だけど彼はとてもマメな人で、仕事がらみでもプライベートな内容でも私にメールを送ってくれる。
気になるレストランがあるので一緒に行きませんかと誘われて、何度か食事をしたこともある。
私から告白しようかな……それとも彼から付き合おうと言ってくれるかな? と、考えるだけで顔が緩んで仕方ない。
私も社長業なので日々忙しいけれど、生き生きと過ごせているのは彼のおかげだと思っている。