怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
柔和な笑みをたたえ、伶司くんはソファーの隣に置いた手荷物を指さした。
小麦色の肌にダークブラウンのパーマヘアをした伶司くんの雰囲気は、束縒と全然似ていない。
だけど横顔だけは似ていることに改めて気がついた。
血のつながった兄弟だから当然と言えば当然なのだけれど。
私は会話を交わしながら、伶司くんが訪問してきた旨をメールで束縒に伝える。
「お土産うれしい。なにを買って来てくれたの?」
「冬璃ちゃんが好きなチョコとかクッキー。あとはハチミツやコーヒー」
「うわぁ。ありがとう!」
伶司くんは本当に気が利く人で、顔を合わせるときにはいつもなにかしらお土産をくれる。
ベタにマカデミアナッツが好きな私はなにげにチョコがうれしくて、彼もそれをわかっているようだ。
「晩御飯食べた?」
「まだだけど……」
「じゃあ、お寿司でも取るね!」
お寿司なら束縒も好きなので、適当に私がネタを選んでも問題はない。
申し訳なさそうにする伶司くんを横目に、私はさっさとスマホで注文を済ませた。
小麦色の肌にダークブラウンのパーマヘアをした伶司くんの雰囲気は、束縒と全然似ていない。
だけど横顔だけは似ていることに改めて気がついた。
血のつながった兄弟だから当然と言えば当然なのだけれど。
私は会話を交わしながら、伶司くんが訪問してきた旨をメールで束縒に伝える。
「お土産うれしい。なにを買って来てくれたの?」
「冬璃ちゃんが好きなチョコとかクッキー。あとはハチミツやコーヒー」
「うわぁ。ありがとう!」
伶司くんは本当に気が利く人で、顔を合わせるときにはいつもなにかしらお土産をくれる。
ベタにマカデミアナッツが好きな私はなにげにチョコがうれしくて、彼もそれをわかっているようだ。
「晩御飯食べた?」
「まだだけど……」
「じゃあ、お寿司でも取るね!」
お寿司なら束縒も好きなので、適当に私がネタを選んでも問題はない。
申し訳なさそうにする伶司くんを横目に、私はさっさとスマホで注文を済ませた。