怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
「冬璃、好きだ」
寝てなきゃダメだと言おうとしたら、そんな言葉が聞こえてきた。
今のは、なにか聞き間違えたのだろうか。
しばし固まっている私を束縒がグイッと引き寄せる。
気がつけば目の前には彼の端整な顔があり、互いの顔の距離は数センチしかない。
「俺、本気だから」
至近距離で甘い言葉をささやいた束縒は、そのまま私にやさしくキスをした。
いったん唇を離し、妖艶な瞳で私を射貫いたあと、今度は深くしっとりと唇を重ねてくる。それは角度を変え、何度も。
束縒の唇はめちゃくちゃ熱かったけれど、私の顔はそれ以上に熱を帯びていただろう。
心臓が痛いくらいに早鐘を打って、体は緊張で硬直している。
いったい彼はどうしてしまったのか。
熱に浮かされたせいで、おかしな行動をしたとは到底思えない。
だって彼はさっき、“本気だ”と言ったのだから。
寝てなきゃダメだと言おうとしたら、そんな言葉が聞こえてきた。
今のは、なにか聞き間違えたのだろうか。
しばし固まっている私を束縒がグイッと引き寄せる。
気がつけば目の前には彼の端整な顔があり、互いの顔の距離は数センチしかない。
「俺、本気だから」
至近距離で甘い言葉をささやいた束縒は、そのまま私にやさしくキスをした。
いったん唇を離し、妖艶な瞳で私を射貫いたあと、今度は深くしっとりと唇を重ねてくる。それは角度を変え、何度も。
束縒の唇はめちゃくちゃ熱かったけれど、私の顔はそれ以上に熱を帯びていただろう。
心臓が痛いくらいに早鐘を打って、体は緊張で硬直している。
いったい彼はどうしてしまったのか。
熱に浮かされたせいで、おかしな行動をしたとは到底思えない。
だって彼はさっき、“本気だ”と言ったのだから。