夜が明けたら君に幸せを。
「あーそうそう。ちょっと私後ろがよくなっちゃったから、明日香は最初朝陽と座ってねー!」


「…え!?」


「ほら、もう朝陽はいるから早く行ってあげて。私は三人で仲良くしとくからさ」



ウインクをした花音に窓際に座っていた朝陽に向かってどーんと背中を押された。



「あ、明日香おはよー」


「お、おはよう…」



にこっと優しく笑った朝陽にドキドキしながら隣にそっと座る。



今日私は朝陽に告白をすると決めていた。


タイミングよく二人きりになれたらしようと思っていたけど…もしかして今がそれだったりする?



「明日香」


「え!?」


「お菓子いる?って聞いてたんだけど…」



グミの袋を差し出してくれていた朝陽に思ったより大きな声で返事をしてしまい、かっと頰が熱くなる。



「あ、うん…。ありがとう…」



一回落ち着こう。うん、別に修学旅行はまだ始まったばかりなんだし、今じゃなくたっていい気がする。よしそうしよう。
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