夜が明けたら君に幸せを。
優しく笑いながら小指を高く掲げた朝陽に、私も小指を突き出して笑った。
*
*
…そうだ。私、ずっと昔に朝陽と会ったことがあった。
どうして忘れていたんだろう。
––––– 「昔に一度だけ会った女の子が言ってたんだ。“今日が泣くほど辛かったなら、きっと明日は楽しいよ”って」
あれは私のことだったんだ…。
––––– 「“もう明日香に会いたい”朝陽より」
私も朝陽に会いたい。
ねえ朝陽。今、どこにいるの…?
*
「ん…」
「明日香…?」
目を覚ますと、玲音が心配そうな表情で私を覗き込んでいた。
「あれ…私…はっ、そうだ。ねえ何があったの!?すごい衝撃で気づいたら…」
勢いよく起き上がったせいか、包帯の巻かれていた頭がずきっと軽く痛んだ。
あれは…バス事故?何かがぶつかった?
*
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…そうだ。私、ずっと昔に朝陽と会ったことがあった。
どうして忘れていたんだろう。
––––– 「昔に一度だけ会った女の子が言ってたんだ。“今日が泣くほど辛かったなら、きっと明日は楽しいよ”って」
あれは私のことだったんだ…。
––––– 「“もう明日香に会いたい”朝陽より」
私も朝陽に会いたい。
ねえ朝陽。今、どこにいるの…?
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「ん…」
「明日香…?」
目を覚ますと、玲音が心配そうな表情で私を覗き込んでいた。
「あれ…私…はっ、そうだ。ねえ何があったの!?すごい衝撃で気づいたら…」
勢いよく起き上がったせいか、包帯の巻かれていた頭がずきっと軽く痛んだ。
あれは…バス事故?何かがぶつかった?