夜が明けたら君に幸せを。
「何って…こっちが聞きたい。なんであんな夜に学校に行ったんだよ?落ちてからすぐに警備員の人に見つかったからよかったものの、あのまま誰にも見つかっていなかったら死んでたかもしれないんだ」
「…え?」
…あれ?玲音ってこんなに髪の毛伸びていたっけ?まるで何ヶ月も放置していたかのような…。
「…ねえ。朝陽たちは?朝陽に会わせて!」
「ちょ、明日香。落ち着けよ…!おまえ、いつの間に汐江と仲良くなったの?」
玲音は意味がわからないという顔で私を見ていた。
そんな…ここは、ここは…。
「それに汐江は…死んだよ」
「…え?」
「F組だけ修学旅行が延期になったのは知ってるだろ?空港に向かう途中、F組の生徒が乗ったバスに居眠り運転してた大型トラックが突っ込んできて崖の下に落ちたんだ。運転手も誰も助からなかった。…ただ一人、汐江だけは重症だったけど意識はあったんだ。だから急いで病院に運んだけど…ついさっき、亡くなったって聞いた」
「なんで…?そんなわけ…」
「嘘じゃないよ。俺は父さんの精神状態が悪化して、施設に入ってからももう疲れて…。ずっと不登校気味だったんだ。だから修学旅行にも行ってない。皮肉だよな、そんなんで助かったんだから」
じゃあ朝陽はもういないの…?
朝陽だけじゃない。花音と櫻井くん…みんな死んじゃった…?
「夢…だったんだ。全部…っ」
「…え?」
…あれ?玲音ってこんなに髪の毛伸びていたっけ?まるで何ヶ月も放置していたかのような…。
「…ねえ。朝陽たちは?朝陽に会わせて!」
「ちょ、明日香。落ち着けよ…!おまえ、いつの間に汐江と仲良くなったの?」
玲音は意味がわからないという顔で私を見ていた。
そんな…ここは、ここは…。
「それに汐江は…死んだよ」
「…え?」
「F組だけ修学旅行が延期になったのは知ってるだろ?空港に向かう途中、F組の生徒が乗ったバスに居眠り運転してた大型トラックが突っ込んできて崖の下に落ちたんだ。運転手も誰も助からなかった。…ただ一人、汐江だけは重症だったけど意識はあったんだ。だから急いで病院に運んだけど…ついさっき、亡くなったって聞いた」
「なんで…?そんなわけ…」
「嘘じゃないよ。俺は父さんの精神状態が悪化して、施設に入ってからももう疲れて…。ずっと不登校気味だったんだ。だから修学旅行にも行ってない。皮肉だよな、そんなんで助かったんだから」
じゃあ朝陽はもういないの…?
朝陽だけじゃない。花音と櫻井くん…みんな死んじゃった…?
「夢…だったんだ。全部…っ」