夜が明けたら君に幸せを。
私がA組で、玲音はF組だったはずだ。
一緒なわけない。
「おまえ、クラス表見たんじゃなかったのかよ?ほら、見ろよあそこ。俺の名前の前。おまえの名前入ってんだろ。如月明日香」
「…な、んで」
玲音が言う通り、F組の名簿には紛れもなく私の名前が書いてあった。
そんなはずはないと思い、A組の名簿はもちろん、他のクラスも一つ一つ見ていくが、やっぱり名前があるのはF組にだけだった。
どうして?
入学式の日に時間が戻ったのかと思いきや、前の世界とは違うことが起きている。
「明日香?何してるんだよ、早く行くぞ」
ハッと我に返り、先に行ってしまった玲音の後を訳のわからないまま慌ててついていく。
*
体育館で入学式が行われた後、それぞれのクラスに行くように促され、前に並んでいた玲音がくるりとこちらを振り返ってきた。
「どう?友達できそう?」
「はは、なんの冗談。友達なんていらないよ」
玲音は私の返答がわかっていたように、ふぅと小さくため息をつき肩をすくめた。
一緒なわけない。
「おまえ、クラス表見たんじゃなかったのかよ?ほら、見ろよあそこ。俺の名前の前。おまえの名前入ってんだろ。如月明日香」
「…な、んで」
玲音が言う通り、F組の名簿には紛れもなく私の名前が書いてあった。
そんなはずはないと思い、A組の名簿はもちろん、他のクラスも一つ一つ見ていくが、やっぱり名前があるのはF組にだけだった。
どうして?
入学式の日に時間が戻ったのかと思いきや、前の世界とは違うことが起きている。
「明日香?何してるんだよ、早く行くぞ」
ハッと我に返り、先に行ってしまった玲音の後を訳のわからないまま慌ててついていく。
*
体育館で入学式が行われた後、それぞれのクラスに行くように促され、前に並んでいた玲音がくるりとこちらを振り返ってきた。
「どう?友達できそう?」
「はは、なんの冗談。友達なんていらないよ」
玲音は私の返答がわかっていたように、ふぅと小さくため息をつき肩をすくめた。