夜が明けたら君に幸せを。
「高校でも、誰とも関わらないつもりなの?」
「うん」
「…そうか」
なんとも言えない微妙な空気が私たちの間に漂い、そっぽを向く。
窓からは、風によって桜の花びらが一枚舞い降りてきた。
…ああ、本当に春なんだなあ。
*
「自己紹介も終わったことだし、今から十分間、フリートークタイムを設けます。この十分間は席を立っても、近くの人と話すでもなんでも構いません。自由に話して、少しでも仲を深められるようにね。それじゃあ、始め!」
担任の袴田先生の合図で、クラスメイト達が一斉に話し始めた。
…何、この地獄の時間。
こんなこと、A組の担任はやらなかった。
面倒くさいことこの上ないし、それにみんなはまだ私の性格を知らないから……。
「ねえ、私、柏木花音!たしか如月明日香ちゃん…だよね、名前!どこ中から来たの?私はねー」
…ほら、こうやって話しかけられるんだ。
「うん」
「…そうか」
なんとも言えない微妙な空気が私たちの間に漂い、そっぽを向く。
窓からは、風によって桜の花びらが一枚舞い降りてきた。
…ああ、本当に春なんだなあ。
*
「自己紹介も終わったことだし、今から十分間、フリートークタイムを設けます。この十分間は席を立っても、近くの人と話すでもなんでも構いません。自由に話して、少しでも仲を深められるようにね。それじゃあ、始め!」
担任の袴田先生の合図で、クラスメイト達が一斉に話し始めた。
…何、この地獄の時間。
こんなこと、A組の担任はやらなかった。
面倒くさいことこの上ないし、それにみんなはまだ私の性格を知らないから……。
「ねえ、私、柏木花音!たしか如月明日香ちゃん…だよね、名前!どこ中から来たの?私はねー」
…ほら、こうやって話しかけられるんだ。