夜が明けたら君に幸せを。
「…なんでもない」
私の小さな呟きに、玲音がそれ以上何かを言ってくることはなかった。
*
どれくらい寝ていたのだろう。
誰もいない家に帰って早々、制服のまま寝てしまい気づいたら窓の外は真っ暗だった。
階段を降りリビングに行くと、机の上には千円札が一枚置かれていた。
その千円札には手をつけず、棚にストックしてあるカップ麺のフィルムを剥がし、鍋でお湯を沸かす。
お湯が沸くのを待っている間、テレビを点けるとちょうどバラエティ番組が始まったところだった。
何を考えるわけでもなくぼーとテレビ画面を見つめていると、お湯がぶくぶくと沸騰している音が聞こえ、カップ麺の容器に注ぐ。
三分待ってから蓋を開け、ラーメンをずるずると啜りながらまたテレビ画面をぼーと見つめる。
面白いも、美味しいも、何も感じない。何も思わない。
時間が戻ったからといって、何も変わらない。
それが、私の日常だ。
私の小さな呟きに、玲音がそれ以上何かを言ってくることはなかった。
*
どれくらい寝ていたのだろう。
誰もいない家に帰って早々、制服のまま寝てしまい気づいたら窓の外は真っ暗だった。
階段を降りリビングに行くと、机の上には千円札が一枚置かれていた。
その千円札には手をつけず、棚にストックしてあるカップ麺のフィルムを剥がし、鍋でお湯を沸かす。
お湯が沸くのを待っている間、テレビを点けるとちょうどバラエティ番組が始まったところだった。
何を考えるわけでもなくぼーとテレビ画面を見つめていると、お湯がぶくぶくと沸騰している音が聞こえ、カップ麺の容器に注ぐ。
三分待ってから蓋を開け、ラーメンをずるずると啜りながらまたテレビ画面をぼーと見つめる。
面白いも、美味しいも、何も感じない。何も思わない。
時間が戻ったからといって、何も変わらない。
それが、私の日常だ。