夜が明けたら君に幸せを。
「…うん」
「そっか、よかったー!心配してたんだよねー」
「…どうして」
どうして、突き放しても話しかけてくれるんだろう。
変わらず、笑顔を向けてくれるんだろう。
「如月さん?どうかした?まだどこか具合悪い?」
「…なんでもない。大丈夫だから」
まだ何かを言いたげな柏木さんを避けるように、さっさと靴箱に向かう。
やっぱり、今の私は学校なんて来るべきじゃなかったのかもしれない。
余計な気持ちが出てきてしまいそうになる。
その度に押し込めて押し込めて、いつか壊れてしまいそうで、怖い。
*
その後挨拶をしてくる人は誰もいず、なんなく自席に着く。
…汐江くんは、まだ来ていなかった。
–––『…またね、如月さん』
ふと、最後に見た汐江くんの悲しそうな顔が頭をよぎった。
「そっか、よかったー!心配してたんだよねー」
「…どうして」
どうして、突き放しても話しかけてくれるんだろう。
変わらず、笑顔を向けてくれるんだろう。
「如月さん?どうかした?まだどこか具合悪い?」
「…なんでもない。大丈夫だから」
まだ何かを言いたげな柏木さんを避けるように、さっさと靴箱に向かう。
やっぱり、今の私は学校なんて来るべきじゃなかったのかもしれない。
余計な気持ちが出てきてしまいそうになる。
その度に押し込めて押し込めて、いつか壊れてしまいそうで、怖い。
*
その後挨拶をしてくる人は誰もいず、なんなく自席に着く。
…汐江くんは、まだ来ていなかった。
–––『…またね、如月さん』
ふと、最後に見た汐江くんの悲しそうな顔が頭をよぎった。