夜が明けたら君に幸せを。
「あははっ、声聞こえないけど、だいじょーぶかなー?」


「おい、いんだろ、出てこいよー!」



ドンドンッ!と力任せにドアを叩かれ、思わずびくりと反応してしまう。


無視を貫き通していると、外から舌打ちが聞こえてきた。



「むかつく。無視しやがって」


「ねえ見て見て。いいものみーっけた」



嫌な予感がして出て行こうとするが、時すでに遅く上からホースの水が大量に降り注いできた。



「や、やめて…っ!ごほっごほ…っ」



鍵を開けて外に出ると、悪魔のような三人組がにたにたと笑って待ち構えていた。



「うわーきったな、こっち来ないでよ」


「くっさーい。トイレ臭するぅ〜」


「…毎日毎日、いい加減にしてよ」


「…あ?」



キッと三人を睨みつけ、落ちていたバケツを投げつける。
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