夜が明けたら君に幸せを。
櫻井くんに渡された雑巾で柏木さんと手分けして物がなくなったところを拭いていく。
「ねえ如月さん」
黙々と片っ端から拭いていると、近くにいた柏木さんがすすっと横にずれてきた。
「ずっと気になってたんだけどさ、如月さんって桐生くんと付き合ってるの?」
「…え?」
「あ、こんなこと聞かれるの嫌だったら全然いいんだけどさ、気になってて。だって如月さんって桐生くんにはすごく心許してる感じじゃん?特別な関係なのかなーって」
「…付き合っては、ない。いとこなの」
「へぇ!いとこ!家もちか…」
「花音ー。ここ拭いてー」
「ええー」
柏木さんが汐江くんに呼ばれて解放され、少しホッとする。
玲音はただのいとこで、それ以上もそれ以下もないから正直ああいう質問は困る。
…もしかして、それを見越して助けてくれた…?
ううん、そんなわけない。きっとたまたま。
それからみんなで黙々と作業を進めていき、五時半を回った頃大体教室が綺麗になってきた。
「ねえ如月さん」
黙々と片っ端から拭いていると、近くにいた柏木さんがすすっと横にずれてきた。
「ずっと気になってたんだけどさ、如月さんって桐生くんと付き合ってるの?」
「…え?」
「あ、こんなこと聞かれるの嫌だったら全然いいんだけどさ、気になってて。だって如月さんって桐生くんにはすごく心許してる感じじゃん?特別な関係なのかなーって」
「…付き合っては、ない。いとこなの」
「へぇ!いとこ!家もちか…」
「花音ー。ここ拭いてー」
「ええー」
柏木さんが汐江くんに呼ばれて解放され、少しホッとする。
玲音はただのいとこで、それ以上もそれ以下もないから正直ああいう質問は困る。
…もしかして、それを見越して助けてくれた…?
ううん、そんなわけない。きっとたまたま。
それからみんなで黙々と作業を進めていき、五時半を回った頃大体教室が綺麗になってきた。