夜が明けたら君に幸せを。
さすがに出席日数がやばくて保健室登校をしてはいたけど、あの日から咲那たちとは会ってもいない。
たった一人、幼なじみだったから元から仲の良かった隣のクラスの玲音だけが私を気にしてくれて、毎日保健室に通ってくれたり、一緒に帰ったり、連絡を来れたから玲音にだけはもう一度心を開くことができた。
私を心配して高校まで同じにしてくれた玲音だけを信じてこれからも生きていくんだとずっと思っていた。
今更他の人のことを信じてみるなんて、私にはできない。
「…っ」
答えは出ているのに、なぜか口が縫い付けられたかのように言葉が出てこなかった。
どうしたんだろう、私。無理だって今まで通り言えばいいだけなのに。
柏木さんとは友達になれないって、その言葉がどうしても出てこなかった。
「そろそろ下校時刻だし、帰ろっか」
汐江くんのその一言で、柏木さんとの会話はそこまでになった。
*
校門の前で柏木さんたち三人と別れて、玲音と帰り道を歩く。
「明日香、どうした?」
「え?」
「さっきから俺の話、聞いてないだろ」
たった一人、幼なじみだったから元から仲の良かった隣のクラスの玲音だけが私を気にしてくれて、毎日保健室に通ってくれたり、一緒に帰ったり、連絡を来れたから玲音にだけはもう一度心を開くことができた。
私を心配して高校まで同じにしてくれた玲音だけを信じてこれからも生きていくんだとずっと思っていた。
今更他の人のことを信じてみるなんて、私にはできない。
「…っ」
答えは出ているのに、なぜか口が縫い付けられたかのように言葉が出てこなかった。
どうしたんだろう、私。無理だって今まで通り言えばいいだけなのに。
柏木さんとは友達になれないって、その言葉がどうしても出てこなかった。
「そろそろ下校時刻だし、帰ろっか」
汐江くんのその一言で、柏木さんとの会話はそこまでになった。
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校門の前で柏木さんたち三人と別れて、玲音と帰り道を歩く。
「明日香、どうした?」
「え?」
「さっきから俺の話、聞いてないだろ」