夜が明けたら君に幸せを。
汐江くんと少し離れた人気のない砂浜まで行き、腰を下ろす。
「汐江くんはあの二人のこと…」
「ん?ああ、知ってたよ。二人に聞いたわけじゃないけど、前からなんとなく両片想いって気づいてたからね」
「そうなんだ…。…ん?両片想い…?え?てことは、櫻井くんも花音のこと…」
「好きなんだろうね」
言葉にならない感情で汐江くんを見る。
「あはは、めっちゃ驚くじゃん」
「だ、だって…そっかそうなんだ…」
大切な友達が好き同士って結構嬉しいことなんだな…。
花音は片想いなんかじゃなかった。
「花音たちみたいに純粋に想い合える恋愛が羨ましいよ」
「…え?」
汐江くんは海の向こうを悲しそうに見つめていた。
「如月さんが知ってる通り、俺は女たらしで今までいろんな女の子と遊んできた。…なのに、誰かを本気で好きになったことなんて一度もない。本当、クズで最低だよね」
「…でも、それは怖いから、だよね?」
「汐江くんはあの二人のこと…」
「ん?ああ、知ってたよ。二人に聞いたわけじゃないけど、前からなんとなく両片想いって気づいてたからね」
「そうなんだ…。…ん?両片想い…?え?てことは、櫻井くんも花音のこと…」
「好きなんだろうね」
言葉にならない感情で汐江くんを見る。
「あはは、めっちゃ驚くじゃん」
「だ、だって…そっかそうなんだ…」
大切な友達が好き同士って結構嬉しいことなんだな…。
花音は片想いなんかじゃなかった。
「花音たちみたいに純粋に想い合える恋愛が羨ましいよ」
「…え?」
汐江くんは海の向こうを悲しそうに見つめていた。
「如月さんが知ってる通り、俺は女たらしで今までいろんな女の子と遊んできた。…なのに、誰かを本気で好きになったことなんて一度もない。本当、クズで最低だよね」
「…でも、それは怖いから、だよね?」